マットレスには性能を示す指標がいくつもありますが、ここではマットレスの硬さに焦点を当てていきます。
腰痛対策のためには、反発力が高いもの(=高反発)を選ぶことが大切です。
「高反発と低反発のどちらがよいか?」という議論もありますが、原理上は絶対に高反発マットレスです。
他にも要因はありますが、高反発マットレスにしても腰痛改善が全く見られない場合は、別のところに原因があると思います。
それくらい重要なマットレスの硬さについて、腰痛への繋がりを見ていきましょう。
高反発が良いという理由もご説明していきます。
マットレスの硬さを表す単位N(ニュートン)
腰痛でマットレスを探していると、「○N」という見慣れない表記を見かけることがあります。
この”N”はニュートンと呼び、マットレスの硬さを表します。
N(ニュートン)の数値が高いほど、硬さがあるという意味になります。
マットレスの硬さにはおおよその基準があり、一般的に次のように表現されます。
N(ニュートン)値 | 硬さ |
---|---|
40N~60N | 低反発(柔らかめ) |
70N~90N | 標準的な硬さ |
100N~150N | 高反発(やや硬め) |
160N~200N | 高反発(硬め) |
ひとつの基準として、60N以下のものを低反発、100N以上のものを高反発と呼ばれることが多いです。
腰痛とマットレスの硬さとの関係性
マットレスの硬さは、反発力の強さを表します。
ですので、硬いマットレスは跳ね返りが強いと言い換えることができます。
この跳ね返りの強さが、腰痛対策に重要な役割を持っています。
この寝るときの姿勢がマットレスの跳ね返りの強さと深く関係があります。
寝返りできないことで腰痛悪化する
腰痛になってしまうのには、2つの原因があります。
- 急激な腰への負荷
- 座る、寝る姿勢による腰への負荷
1つ目は腰に急激な負荷がかかったときで、スポーツや重いものを持ち上げたときなどに痛めるパターンです。
こちらはしばらく安静にすれば完治するのですが、痛めた状態で腰に負荷をかけ続けると慢性化してしまいます。
2つ目が、その腰痛の慢性化を引き起こす姿勢による腰への負荷です。
特に眠っているときの姿勢は、マットレスに左右される部分がとても大きいです。
ここでマットレスの硬さに話が戻るのですが、跳ね返りの力が弱いと腰が支えられず沈んでしまうのです。
腰痛対策には高反発マットレス
腰痛が慢性化するのは、
- 腰が沈む姿勢になること
- 腰に負担がかかる姿勢を続けること
という状態が続くことが原因です。
高反発マットレスが腰痛によいのは、この2つをどちらも解消してくれるからです。
腰が沈む姿勢 | 跳ね返りの強さがあるので、腰がほとんど沈まない |
---|---|
腰負担の姿勢が続く | 寝返りしやすいので、自然と姿勢を変えながら寝られる |
2つ目の腰に負担をかけ続けないのに大切なのが、寝返りです。
人は寝返りをすることで適度に身体への負担を分散させているのですが、それができないと負担が同じ場所に集中してしまいます。
その中でも特に腰への負担は大きいため、腰痛になる人が後を絶たないのですね。。。
高反発マットレスは、この寝返りをサポートすることにも一役買っています。
ものすごく簡単に表現すると、「跳ね返りが強い⇒転がりやすい⇒寝返りしやすい」ということになります。
寝るときの姿勢というのは、無意識状態ですので自分では制御できません。
そう考えると、マットレスで補助してあげることが大切なことがよくわかると思います。
もう1つの重要ポイント「体圧分散」
腰痛対策としては、マットレスは高反発にするべきです。
高反発の基準は100Nですが、すでに腰痛で悩んでいる方は160N以上のマットレスを選びましょう。
でも実は、高反発というのは最低限の条件です。
高反発のマットレスはどこにでもあるのですが、腰痛対策と銘打っているマットレスはさらに性能が高いです。
それが「体圧分散」という機構です。
体がマットレスにかける重みをいかに分散させるか(負荷を軽減させるか)を表す指標です。
体圧分散が優れているほど、腰への負荷を集中させないため腰痛は快方へ向かいます。
腰痛のためには、体圧分散にも力を入れているメーカーのマットレスを選ぶことがポイントです。
所長おすすめの高反発&体圧分散マットレス
ランキング形式で紹介していますので参考にしてみてください。
ベッドマットレス編
マットレストッパー編
敷布団マットレス編